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「イシューからはじめよ」が名著すぎるのでまとめてみた。2

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イシューがわかった。細かく課題を分けた(サブイシュー)。それをストーリーラインに乗っけた。あとは解決するための設計図の絵コンテをつくり、資料にまとめて完成度をあげればミッションはクリア!

前回はストーリーラインに落とし込むところまでまとましたので今回は

それ以降、〈絵コンテのつくりかた〜資料制作〜完成度をあげるまで〉をまとめます。

 

では、まとめます。

はじめに重要なことを記しておくと、これから分析という言葉がやたらと出てくるが

分析とは「比べること」「比較」のこと

 これはさりげないけど、とても重要

 

今回のざっくりまとめ

1.絵コンテをつくる

2.実際の分析を始める

3.資料に落とす

4.ストーリーを磨く

5.チャートを磨く

 

【絵コンテの作り方】 

絵コンテの作り方は紙を横にして縦線を真ん中に引き

右:細かく分けた課題(サブイシュー)の左:分析手法(チャート・フレームワーク)やデータもとのネタを入れておく

それをサブイシューの数だけ用意する

チャート・フレームワークをリアルにする作業が絵コンテ作りだ

 

■リアルにするには3ステップでできる

 ●ステップ1…軸を整理する

どのような軸でどのような値をどのように比較するか優れた分析はタテ軸とヨコ軸がはっきりしている

ジャイアント馬場は大きいか」というイシューに対して

縦軸に平均身長 横軸に各国という分析を(比較)をすることで

大きいor小さいor普通という答えが出る。

 

分析(比較)の方法はたくさんある以下がリスト

比較…AとBを比較 例:A社とB社の売り上げ比較

コラム、バー、分布図、ヒストグラム

 

構成…全体と部分を比較 例:体脂肪、シェア率など

パイ、スタック、ウォーターフォール、ビルドアップ

 

変化…同じものを時間軸で比較 例:体重、売上

ライン、コラム、レンジ

 

※ポイントは 

分析の本質は原因側×結果側で説明できるのでそれを意識して軸を考えることと、様々な軸があるのでどの軸で分析をしたら答えになるか考えること。

 

軸の出し方のコツはとにかくたくさん箇条書きにしてグループに分けていくと整理しやすい。

 

ステップ2…イメージを具体化する

 数字が入ったチャートをイメージしつつその意味合いを考える

つまり、知りたい軸のデータを予測しながら数字化(チャート化)していく

そして意味合いとは

分析結果の違い=1.差がある 2.変化がある 3.パターンがある

 

逆に言い換えてみると差がなかったり変化がなかったりパターンが出せない分析結果は意味がない。

 

ステップ3…方法を明らかにする

軸を整理した。意味合いをはっきりさせた。そうしたらどうやってそのデータを入手するかを考え記す

データ入手のポイントは「ほしい結果から考えて採用する」こと

■調査の基本形を記しておく

 調査方法

アンケート

・対人

・リモート

観察

・ネット

・リアル

 

この3ステップで明らかになった分析方法を実行して答えを出せば問題解決方法を導き出せるのだが、いきなり分析や検証を始めないことが大切だと安宅氏は記している。

 

では、どうすればよいかを次の章でまとめている。

この段階はどの段階よりスポーツ的なので、正しい理解と心構えが必要とのこと。

 

 【実際の分析を進める】

・ポイントは一番重要なものから進める。

・カギとなる前提にあたる部分をまず明らかにすること

・カギとなるものは論文のタイトルになるようなサブイシューのことが多い。

※ポイント 

分析はフェアに見ることバイアスがかかる場合がおいので正しく分析する

 

トラブルシューティング

まずはトラブルになりそうだと感じたら先回りして次の手をどんどん用意しておく

前倒しでリスクヘッジを行うこと。

 

あとはFAQにしてまとめた。

Qトラブル1:ほしいデータが手に入らない

A:①構造化して推定する

どうしたら欲しいデータにたどり着くかをどんな構造にしてどう組み合わせればいいかを考える

A:②とにかく現場に行って見る(足で稼ぐ)

A:③近しいデータを複数取って比べる

 

Qトラブル2:自分の力ではどうにもならない

A:人に聞きまくる

 

■ここで安宅氏はこの章の一番重要な事を記している

 「完成度は70%でいい」

 まず雑に作る

それを何度も回すことで70%から80%へと向けて完成度をあげることが大切。

とにかく停滞しないことがポイント

「完成度よりも回転数」「エレガンスよりもスピード」

 そうやって一旦、完成形にもっていくこと

 

 

【伝えるものをまとめる(資料に落とす)】

 問題解決の提示が最終目的なのだからちゃんと伝わる資料を作ることも大切

以下はプレゼン方法やその資料作りのプロセスである

 

■どう伝えるか?

本文を引用すると

”聞き手は完全に無知だと思え”

”聞き手は高度な知性を持つもと想定せよ”の2つ

つまりプレゼン相手は

「賢いが無知」と認識しておく

 

ストーリーとそれを裏付けるチャートの完成度が高ければ高いほど

よい提案となるのでその2つを磨き込む必要がある

 

【ストーリーを磨く】

■ストーリーを磨くには3つのプロセスでできる。

1.理論構造を確認する

ストーリー(なんでなんでなんでor空・傘・雨)とチャートやフレームワークを整理する新理論にはネーミングしておく、噛み合っているか?変でないか?

 

2.流れを磨く

なんどもリハーサルを重ねて引っかかりや違和感を取り除く

 

3.エレベーターテストに備える

エレベーターテストとはエレベーターの中で社長にプレゼンように会社に着くまでの僅かな時間でプレゼンできるかどうかのテストのことで脚本のタグラインのようなもので一行で表せるようになっているかどうかということ。

つまり、この企画や問題解決方法が一言で言えているかがポイント

 

【チャートを磨く】 

■チャートを磨くには

メッセージ(言いたいこと)+タイトル(表題)+サポート(図)になっているかを確認する

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※ポイントは

・イシューに沿ったメッセージがあること

・サポートのタテヨコの広がりがあるか

・サポートがメッセージを支えている

 

コツは1チャート1メッセージにしておく

以下チェックポイント

・軸をフェアにする

・バラバラにしない

・まとめる

・切り口は正しいか?

・単位の見直し

 

最後にこのサポートでメッセージが明確になっているかチェックする

チェックの仕方は表現方法や図の見せ方や切り取り方はもっとサポート出来ないかを考える

 

磨きがかかったストーリーに沿って磨きがかかったチャートを入れ、資料を完成させる。

 

これですべての工程は終了!

素晴らしい《価値ある仕事》になりました!

よかった!

 

まとめの繰り返し

1.絵コンテをつくる

2.実際の分析を始める

3.資料に落とす

4.ストーリーを磨く

5.チャートを磨く

 

■最後に

最後の最後まで本当にそれが正しいイシューなのかずっと気にしていなければバイアスがかかり、これが正しいイシューだと思い込んでしまうので注意が必要

必ず「問題解決が出来る!」の一方で「それは本当か?」と疑うぐらいでちょうどいい

それを繰り返すことで重要なイシューに早く辿りつけるようになり、その訓練となる

 

まとめてみましたがチャートのところなどは正直うまくまとめれた気がしていません。

ちゃんと本をよんだほうがいいですね。

なにかのきっかけや手助けになればと思います。