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効いてないフリをする

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試合をしていて選手が絶対やっては行けないことがあります。

それは「辛い顔をする」です。

相手の攻撃を受けたとき痛かったりしんどかったりします。

攻撃を受けた時に痛いという顔や空気を出したとたんに相手は「効いた」と判断して総攻撃を仕掛けてきます。実際、効いているので負ける確率が格段に上がります。

また、ラウンドを重ねてスタミナが切れてしんどいときも同様でスタミナが切れたことを悟られれば総攻撃がまっています。

 

では、選手はどうしているかというと

「効いてないフリ」をします。

当然、選手も同じ人間なので痛覚はあるので攻撃されればめちゃくちゃ痛いわけですがそれを悟られればそこを重点的に攻撃されるので「効いてないフリ」をします。

 

中にはどんな攻撃を仕掛けてもずっと笑っている選手もいるほどです。

 

どんなに手応えがあっても全然、効いてないフリをされると「あれ?効いてないのかな?前に出ていいのかな?」と一瞬考え、強行な攻撃は出しづらくなります。

効いたことを悟られた時は総攻撃になります。一気に攻め込まれます。

また、「効いてないフリ」は自己暗示でもあり、本当に効いてないと思い込むことで

本当に痛みが我慢できるようになります。

 

これは、ビジネスや他のことにも応用できます。

 

何らかのダメージを与えられた場合は「効いてないフリ」をしたほうが有効です。

相手に悪意がある場合は特に有効です。涼しい顔をしてスルーすること。

あれ?効いてないのかな?と攻撃の手を一瞬緩めたら、そこでしっかり距離を置き体制を整えます。

ダメージを与えられたことで熱くなりムキになって向かって行けばさらに相手の思う壺、効いてる辛い顔を見せればさらに相手は調子に乗って総攻撃がまっています。

ここはひとつ効いてないフリをしてしっかり立て直し反撃のチャンスを狙います。

 

「効いてないフリ」にはもう一ついいことがあり冷静になることができます。

自己暗示からダメージはないと思えば現状の把握をしっかりとできるようになります。

 

つらい状況やダメージがある場合には「効いてないフリ」をして距離を置き

反撃のチャンスを狙うことが有効です。