仕事との距離感
格闘技をしていると初心者にありがちなのが
「ガマンできなくて相手の距離に突っ込んでいく」
というパターンがあります。
どういうことかというと
パンチでもキックでもまずは出さないと相手にあたりません。
もっというと相手に当たる距離でジャブやローキックを出さないとあたりません。
巧い人になると相手の距離(相手が攻撃が届く距離)には絶対に入ってきません。
自分の距離(自分の攻撃が届く距離)をキープして相手が近づいてくれば離れ、
相手が遠のけば近づいていきます。常に自分の攻撃が届くギリギリの距離を一定に保ちます。
これをされると初心者は
「ガマンできなくて相手の距離に突っ込んで」いきます。
なぜ、そんな危ないことになるかというと
1.自分の攻撃がなかなか当たらないので焦って一発当てようと突っ込んでくる
2.いつ攻撃がくるかわからないプレッシャーに耐えれなくなり頭から突っ込んでくる
3.追いかければ相手の距離を潰せるかもしれないと考えて突っ込んでくる
いづれも気持ちに焦りがあり、様々なプレッシャーに対し、
「ガマンできなくて相手の距離に突っ込んでいく」ことになります。
ガマンできなくて突っ込んできた相手にはジャブからのコンビネーションを加えたら
また、距離を取って自分の距離をキープします。そこで倒さなくても次のラウンドがあるのでしっかりダメージと体力を奪います。
それを、繰り返されると体力が削られガードが甘くなり隙きが生まれそこをピンポイントで叩きKOを狙います。
稀にインファイトに発展して殴り合いになることもありますが、
その戦術は相当な体力を消耗する上に自分もダメージを負う覚悟が必要です。
ですので、多くの格闘家は打ち合わずに自分の距離の取り合いになります。
これをビジネスに置き換えるとどうなるでしょう
しっかりと距離を置いて、相手のペースに合わせるのではなくなるべく、自分のペースで仕事をし、しっかりと攻撃に備える。
常に100%全力で取り組むのではなく、自分と仕事の距離を一定に保ちます。
しかし、相手が飛び込んで来たときにはしっかり攻撃できるようにし、攻撃を入れたら攻める一辺倒ではなくまた、自分のペースに戻す。
決して、そのまま打ち合ったり相手のペースに巻き込まれること無く一定の距離を保ちましょう。
その時に重要なのはいつでも相手に対し攻撃が当たるという距離をコミュニケーションして取って置くことが重要です。
それは、メールかもしれないし、ブログかもしれないしSNSかもしれません。
いつでも臨戦態勢ですよという姿勢を見せてプレッシャーを与え続けてください。
そうすると人の心理は「なぜかその人に頼んでしまう」いわば「ガマンできなくて相手の距離に突っ込んでいく」という現象が置きます。
その時に相手が唸るような仕事ができるようにしっかり日々攻撃力を高めておかなければなりません。