元世界チャンピオンに挑んで学んだ強さの秘訣
先日、元世界チャンピオンの選手とスパーリングをする機会に恵まれました。
その時に気づいた事をシェアできればと思い書きます。きっとビジネスにも役に立つ知識ではないかと思います。
彼はなぜ世界で一番になることが出来たのか?
それは
圧倒的な正確さ×恐ろしいスピードなのではないかと感じました。
そして付け加えて先を読む力。相手の一歩先を恐ろしいスピードで正確に叩いて来るこれがチャンピオンの強さの秘訣です。
スパーリングを3Rやったのですがそれをラウンドごとに振り返ります。
1R目
こちらがまず自分の距離で戦おうと距離をとり様子を伺うと、ありえない距離からパンチが届きます。「えっこんな距離まで届くの?」と感じました。
もう、この一発だけでなかなか中には入れなくなります。
距離を取れないので回り込んで隙きを狙おうとするとその瞬間にミドルキックを繰り出され回り込めななくなります。
もっと、距離を取ろうと下がるとピッタリ同じ間でくっついてきます。
このあたりでゴング1Rが終わりました。
印象はなかなか中に入れないけどチャンプの距離で戦うのはもっと不利だと感じました。次のRは自分の距離で戦おうと気を引き締めます。
2R目
自分の間で戦おうと果敢に手を出すと今度ははじめからわかっていたかのように、カウンターを合わせられます。
カウンターが怖いので離れるとその距離まで届くパンチが飛んできました。
明らかに自分の方がリーチが長くて絶対に当たらないと思っている距離なのにです。
もうこの辺りになると離れても攻撃がくる回っても攻撃が来る
入ろうとするとカウンターを狙われる。何をやっても攻撃されると感じるようになりました。
ここでゴング。
もう、どうして良いかわからずちょっとしたパニック状態に陥りました。
3R目
もう、何をやっても攻撃させる。どんな動きをしても封じられる。
どうすればいい…頭の中で思考がぐるぐるします。
その間も喉元にずっと合口を突きつけられているような感覚で
チョットでも動けば即KOされてしまいまいそうになり、気がつけばコーナーに追い詰められ目の間でゆっくりユラユラとリズムを取るチャンプがいました。
ここでゴング。
果てしなく長い3分が終了しました。
スパーリングのあとコーチに
「手も足もでませんどころか恐怖で固まってしまいました。こんな事ははじめてだ」と言ったら、それはチャンプがそうなるように動いているのだと教えてくれました。
恐ろしく正確なパンチを恐ろしく早いスピードで出せるので相手が動く一瞬の手前に動その場所に攻撃をして動きを封じているとのことでした。
要するにこちらが考えているようよりも早く正確にその場所にパンチやキックを出しているのだそうです。
驚きました。さすがは世界を獲った男。恐るべし。
この、貴重な経験から学ぶことはとても大きいと思います。
早さと正確さこれを兼ね揃えると世界に挑むことが出来るということです。
時間をかけて正確なのは当然。めちゃくちゃ仕事が早くても粗や完成度が低ければそれは仕事とはいえない。
恐ろしく高い精度でだれよりも早くやることを努力する。
そしてその技術を半歩先に狙って出せる。
そうすれば、どんなジャンルの仕事でも世界を狙えるのではないか?
そんな風に感じました。