威力ある攻撃や提案をする方法
パーリングの時に普段のマススパーリング(1〜5割程度)ではなくヘッドギアをつけて試合と同様にやる場合があります。(選手に限りますが)
その時に威力のあるパンチやキックの打ち方とマススパーリングで当てるだけ(倒しに行かない)パンチでは打ち方が大きく違います。
マススパーリングでは力がある程度逃げていても全力ではないのでスパーリングの形にはなってしまいます。しかし、試合となれば相手を倒さなけれなならないので全力で打つ必要があります。
全力で3R打ち続けるのは無謀です。絶対にスタミナが切れてしまいます。
では、どうすればいいか?
正しい打ち方で当たる瞬間(インパクトする瞬間に力を入れます)
ここでのポイントは「正しい打ち方が出来ているかどうか」です。
パンチの正しい打ち方は
- 相手の中(自分の攻撃が入る)距離までしっかり距離を詰める
- 倒しに行くパンチの時に前足にブレーキを掛け踏ん張ります。
- 拳の一番硬いところで当たる瞬間に力を入れます。
一番硬いところの説明は以下に書いてあります。
katayamaryosuke.hatenablog.com
しっかりと前足でブレーキを効かせるから腕の先端まで力が伝わり鋭い突き刺すようなパンチになります。
その前足がブレていたり流れていたりするとパチンパチンと表面にしかあたらない、いわば芯にまで届かない攻撃になってしまいます。そうすると相手の選手は数ミリ、相手の攻撃の力を逃がすだけで自分の攻撃が表面をスベっていき、全く効きません。
この威力ある攻撃(芯を突く攻撃)を最も得意としているのが空手です。
ボクシングはどうしてもグローブをしているので威力をキレではなく圧にしてしまいがちです。
その点、空手は素手、素足で殴り合ったり蹴り合ったりが基本の競技で、武道と言われるスポーツより以前に発達した攻撃術です。
なので相手を一撃で仕留めるように特化され訓練されています。その一撃で倒す当て感こそ上記のパンチのポイントです。
その当て感を体得するにはひたすらわかるまで繰り返し繰り返し練習するしかありません。ちなみに、当て感が解っている人がパンチミットをもってもらうと他の一般の方とは全然違います。インパクトの瞬間にミットをもって来て当て感を出してくれるので、とても気持ちよくミット撃ちが出来て尚且つ当て感を感じるのでうまくなります。
これをビジネスに活かして見るとこうなります。
例えばプレゼンで案を出すとします。練習ならば何案も出してもいいですし、たくさん数をこなさなければ足腰が弱い提案になってしまうのでまずはたくさん繰り返し繰り返し案を出します。
そこから相手を倒しに行くプレゼンしに行くときには、3発に絞ります。さらに倒しに行く案を1案に絞っておきます。
こまでしたら極限までその3案を一旦足を止めて踏ん張って威力のあるあんいなるまで尖らせます。そこまで出来たらワン・ツー・スリーを意識してしっかりとしたインパクトある提案をします。
まとめます。
- たくさん可能性がある案をたくさん出す
- その中から3案に絞る
- しっかりと足を止めて踏ん張って3案を尖らせる
このようにありとあらゆる可能性から絞り込み、しっかりと足を止めて踏ん張って3案を尖らせることにより攻撃力は増します。
ひたすら数だけ出すのはマススパーをやっているのも同然で(1割〜5割の威力で)表面だけ叩いてるだけに過ぎずいくら案を出しても相手の心には刺さりません。しっかり足を止めて攻撃を磨くことで攻撃力が増し、相手の心を刺すことができます。