無敵のフロー状態、ゾーンの入りかた
スポーツの世界では「ゾーン」というと最大パフォーマンスをもたらす、超集中状態のことを指します。「ゾーン」に入った選手は球が止まって見えたりスタートの時間がスローに感じて自分のタイミングでスタートを切れるようになるとかいいます。格闘技では、攻撃するところが光って見るなんてことを聞いたりします。
この「ゾーン」というのは一般的にはフロー状態という超集中していながら同時にリラックスもしているという状態で1970年代に心理学者のミハイ・チクセントミハイが名付けた概念です。
このフロー状態に入るのはなにスポーツ選手に特化したものではありません。自分の仕事をフロー状態でこなすことができれば、通常よりも数倍の仕事をこなし、最大のパフォーマンスができるようになります。
そのフロー状態の入り方を医学博士の石川善樹氏が解説していましたので紹介します。
この中で石川善樹氏はフロー状態になると時間も忘れて没頭してしまう「幸せな状態」がフロー状態であると説明しています。
さらに石川善樹氏はフロー状態に入るには4つのステップが必要だと説明しています。
- 強い感情を感じる
- 一気にリラックスする
- 目標行動の実施をイメージ
- 動作に入る前のルーティン
この4つのステップを踏めばだれでもフロー状態に入ることができるといいます。
1強い感情を感じるは
締め切りだったり、やらなければならないという状態のプレッシャーのことを指しており「やらないといけない」という焦りや恐怖を感じることで達成きできます。
2一気にリラックスする
これは、瞑想などにも通じることですが「息をゆっくり吐く」ことで息が深くなり深呼吸をする感じになって呼吸が整うからこそリラックスできます。
3目標行動の実施をイメージ
これは、今からやることの完成の精度を具体的に「目標設定」します。
どれぐらいのいいものを作るのか、出来上がりの目標達成イメージはどれくらいかをしっかりとイメージします。ポイントは「ちょっと上の目標設定をすること」で、いつもよりも少し良くするイメージをします。
4動作に入る前のルーティン
これはラグビーの五郎丸選手で有名になった忍者ポーズのようなもので集中状態に入る儀式のようなものです。例えば、フロー状態に入る前に「席から1回立ってトイレで手を洗う」それから席に着くといった単純な行動でもOKです。
この4つのステップを踏めば更にフロー状態に入りビジネスマンも格闘家も確実にパフォーマンスがアップします。
強くなるにはどうすればいいか?
シンプルに強くなるためにはどうすればいいかを教えます。
まず、この場合の強いの定義ですが
・技術がある・凄い攻撃が出せる・一撃必殺・パワーがあるといった
表面の強さではなく内側から湧き出るような強さを指します。
例えば「凹まない」だったり「くじけない」だったり、「続けることができる」というのも内側の強さです。このようないわゆるハートの強さの事を指します。
どうすればハートを鍛えることができるのでしょうか?
答えは2つあります。
1.限界を越える
2.信念がある
1の限界を越えるですが、極限状態まで頑張ったことがあり、もう無理だと思ったところから、さらに立ち上がったことがあると間違いなくハートは強くなります。
ですから、選手のトレーニングには意図的に極限状態に追い込むようなメニューもあります。
フィジカルトレーンングと言われている肉体を鍛えるトレーニングでは、限界を超えたその先からの1回1回が重要でそれによって肉体が鍛えられます。
日常的に限界状態に追い込んでその場面を越えることを意図的にやっている人は間違いなくハートが強いです。
体を鍛えている人のハートが強いのはここに秘密があります。
2の信念があるはどういうことかというと、
信念があれば人はそれを信じることでどんな困難にも耐えることが出来ます。
「信念」とはデジタル大辞泉の解説によれば
「正しいと信じる自分の考え。」とあります。必ず自分はチャンピオンになるんだ、でも、俺は誰よりも強くなる!でもなんでもいいと思いますが自分を信じていることで強いハートを育てることができます。
要するにチャンピオンになれるかな?格闘技に向いているかな?と悩んでいるうちは絶対にハートを鍛えることは出来ません。
逆に言い換えればこの信念が信じることが出来なくなった状態が「心が折れた」状態です。
ですので、自分を信じて己に勝つからこそ強いハートを育てることができます。
信念を持っている人は本当にメンタルが強いです。
確固たる目標と言ってもいいでしょう。その想いが強ければ強いほどメンタルは強くなります。
メンタルを鍛えるためには
1.己の限界を越える
2.己を信じる
この2つをクリアーできれば強いハートを手にすることができます。
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天職に出会う方法
これに向いてるとか、これが好きで好きでやめられない事を仕事にするということは、
まぁまず「ない」です。
大体、自分は何が得意で何が好きでなにに夢中になれるかなんてわからないものです。
以前このブログにもかきました。
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大体、なんとなくで決めているというのが本音なのです。
いい加減決めなきゃーなーとなり、コレかコレかコレかなーといって自分の選択範囲でなんとなくいいものを選ばなきゃならない状況になったから、なんとなく選ぶ人が大多数でしょう。
それが普通だしそれでいいのですが、天職にめぐりあいたい!と思う気持ちもわかります。
では、どうすればいいか?
「目標をもってひたすらトライ&エラーを繰り返す」ことで必ず天職に辿りつきます。
人間だれしも理想を求めるあまりに、目先のことがおろそかになるケースが非常に多いです。
格闘家はその点が非常にシンプルです。「次の試合に勝つ」これだけです。
目標がはっきりしている分迷いがないのです。
勝てば勝つほど次の試合が組まれていき、負ければ負けただけ引退に近づいていきます。考えている余裕はなく常に次の強敵の対策とトレーニングをしなければなりません。
まずは、目先の目標をどうクリアするかをきちんとこなせば、次々に目標が現れてきます。それを何も考えずにひたすらこなしていく内にそれが、天職だと気づくこともあるし、勝てなければ他のフィールドで挑戦すればいいのです。
ただ、闇雲に自分の天職はなんだろう?と頭で考えるより、
まずやる。
そして、それで他の人より勝てるのか?どんどん強い敵にぶつかっているか?を鑑みてトライ&エラーを繰り返してるうちに天職だ!と思えるものに出会うことができます。
一発で天職なんてみつかりませんよ。
なので40歳になってから天職に出会うなんてことも珍しいことではありません。
天職に出会うには「まずやる。」そして「目標をこなす」これを繰り返していくしかありません。
「あきらめない」を実現するやり切る4つの要素
格闘技でもビジネスでも世界チャンピオンを目指し続けるためにはどうすればいいでしょうか?
答えは「決して諦めないこと」です。
世界チャンピオンも最初から世界チャンピオンだったわけはなく、誰でもはじめは初心者です。
格闘技がやりたくてやりたくてストレートに格闘技の世界にハマって行く人は稀だと思います。
大多数の人が「これで世界チャンピオンを目指す!」というものにめぐりあわずにバスケをやったり野球をやったりバンドをやったり小説を書いたりしている内に「これは自分に向いてるかも」とか「これは面白い!!」など興味が沸いてきてどんどん突き進んでいる内に一流(世界チャンピオン)まで到達する。そんなことが多いのです。
世界チャンピオンになることを「自分には無理だ」とそこで諦めてしまったら絶対になることはできません。
どの分野の一流と呼ばれている人でも三流のときがあり二流のときがあるからこそ一流(世界チャンピオン)になれるのです。
つまり、諦めさせすれば、誰でも世界チャンピオンになれる可能性はあるのです。
決してゼロではありません。
ただ、チャンピオンを目指している最中には心が折れてしまうこともあります。
自信がなくなり、やめたくなるときもあります。
当然、人間なのでそんなことおきるのです。
そんな時に「あきらめず」に一つのことをやり切る為の4つの要素があります。
目標を諦めかけたときに、その要素を振り返り、もう一度見つめ直したほうがいいでしょう。
そのやりきるための4要素とは
- 興 味
その対象(音楽や格闘技など)に対して情熱を持っていて興味があるかどうかが大切です。
もし興味がなければ辛いトレーニングもただの辛いだけになってしまうので、どうすればもっと上手くなるかを興味を持って楽しく研究しましょう。
- 練 習
やはりルーティーン化してしまったり練習自体がマンネリ化している場合にはどうしても、モチベーションが低くなります。
「昨日より3%だけ上手くなろう」と意識してトレーニングすることで1つずつ目標に近づいていきます。
- 目 的
人間というものはただ、栄養を取って生きているかと言うとそうでは、ありません。では、何で生きているか?それは「意味」で生きています。
重要なのはどんな目的があってその困難に立ち向かっているかということです。その目的は、自分が有名になりたいという目的でもいいのですが、できれば人のための目的のほうがより長く続きます。例えば、人を喜ばせたい、役に立ちたい、感謝されたい、感動させたい。そんな目的のほうが長く続けることができます。
- 希 望
挫折や諦めの最後の砦が希望になります。なりたいときのイメージがはっきりしていれば希望が見えてきます。
そのビジョンを達成するためのチャンスや希望があるから人は最後の最後で粘ることができます。その希望が1%であれば頑張ることができます。
この4つの要素を抑えて向かって行けば世界の壁もまったく怖くありません。
詳しくはこの本に書いてあります。
使えるトークテクニックと格闘技のテクニック
格闘技では相手が攻撃してきたときには必ず攻撃を返すというのがあります。それは大体のルールがポイント制なのでガードばかりして攻撃を出さなければポイントが取れず結果、負けにつながります。
また、攻撃したしたときにはカウンターをもらいやすく最初にいかに攻撃を出すかの駆け引きがあります。
相手の出したタイミングでちゃんと攻撃を返し、そこからどう自分のペースにもっていくかが勝負の分け目です。これは、ビジネスの世界でも同じです。
応酬話法というテクニックがあります。この話術は格闘技の攻撃のパターンとよく似ています。
まず、応酬話法とは、お客さんの反応に対応する基本的なセールストークのことで、お客さんの反応のパターンに応じて納得して購入してもらうためのノウハウでありテクニックのことです。
5つほど格闘技と比較しながら見てみましょう
- 質問話法
相手の真意を確認し主観と客観を区別しなが進めるテクニックです。
例:「…こういうことですか?」「この件に関してどう思われます?」
これは、格闘技の攻撃で言えばカウンターになります。
相手の攻撃と同時に反応して切り返して攻撃のチャンスを狙います。
- Yes, But話法
相手の言っていることを受け止め「しかし」で切り替えるテクニック
例:「なるほどそういうわけだったんですね、しかし…」
これは、格闘技のこうげきで言えばパウンドになります。
パウンドとは相手の攻撃を弾く敵ニックで、攻撃を弾き空いたところにすぐに攻撃を入れていきます。
- 例話法
相手の側に立って身近な例などを上げてよりそう
例:「そうだったんですね、実は同様のケースがありまして」
これは、格闘技の攻撃で言えばフェイントになります。
ずっとローキックを出し続けて、この選手はローを中心に組み立てる選手と思わせておいて頭の攻撃を狙っていきます。
- 聞き流し話法
反論して口論になりかねない場合に軽くかわして話題を変えるテクニックです。
例:「なるほど、ところで先ほどの件ですが…」
これは、格闘技の攻撃で言えばスイッチになります。
右と左の攻撃を瞬時に切り替えるやり方です。右利きの構えからいきなりサウスポースタイルになったり右足で攻撃を出していたのに瞬間的に左にスイッチして左足で攻撃するという方法です。
- 直球話法
断られたときや否定的な相手に対して直球で訴えるて自信や信念を伝えるテクニックです。
例:「…もう一度言わせてください。」
これは、格闘技の攻撃で言えばストレートになります。
正面突破ベタ足インファイトの打ち合いがまさにこのテクニックです。パワーや足腰の強さからガードの上から打ち続け相手のガードを破ります。
詳しく以下のブログに詳細が書いてあるので参考にしてみてください。
このように格闘技にもセールストークに使えるようなテクニックがたくさんあります。
自分の強みの見つけ方
格闘技にはファイトスタイルというのがあります。
寝技中心のグラップラー、立ち技メインのシューター、ヒットアンドアウェーのアウトボクシン型、べた足で近距離ファイターのインファイト型様々なファイトスタイルがあります。基礎の練習やスパーリングを通して自分のファイトスタイルを見つけていくのですが、どうすれば一番自分にあった「自分の強み」を見つけることができるか?
「人に見つけてもらう」が一番、確実で近道です。
格闘技に精通している人に君はここが強みだからここを伸ばしたほうがいいよとアドバイスを受けるのが確実で近道です。
それでは、指導者に恵まれなかったら見つけられないのですか?と思われると思いますが、その通りです。
自分の強みなんてなかなか自分でわかることは、まずあり得ません。
そもそも、格闘技において何が有利でなにが特別かもわかっていないのに、自分の強みはこれだからこれを伸ばそう!なんて事にはなりません。
つまり、指導者に恵まれなければ、どんなに才能があろうがどんなに努力しようが、埋もれてしまいます。それか、めちゃくちゃ遠回りです。
早く、確実に結果を出そうと思ったら独学ではなくちゃんとしたトレーナーに見てもらうほうがいいでしょう。
トレーナーも基礎もなにも出来ていない時には教えてくれないかもしれませんが、熱心にしっかりやっていれば、こうすればいいよと必ず教えてくれます。
聞いてみてもいいかもしれませんが、初めたばかりの時は、やはり基礎ができていないとなかなか判断が出来ないのでフィジカルなことになってしまいます。
要するに自分の強みを知るためには環境がとても重要ということです。
よい、指導者に恵まれない人はどんどん自分がリスペクトする環境に飛び込んで聞いてみると意外な自分の強みを発見できます。
これは仕事においても同じです。
新人であれば自分の強みを引き出してくれる指導者がいたほうが確実に成長できるし確実に結果を出す事ができます。
教える立場ならば、この人はこの業界においてどんな強みを持っているだろうと考え、きちんと新人や後輩の強みを引き出していれば、確実に成長するし、確実に結果を出してくれます。
不幸にも自分の強みがわからないという方は、まず一番近しい方、つまり親や妻や彼女や親友に「自分の強み」を聞いてみてください。
おそらく自分の考えていた回答とは違うはずです。
自分の強みなんて結局、自分ではわからないものなのです。
才能ある選手と努力を続けられる選手とはどちらが強いか
才能ある選手と努力を続けられる選手はどちらが強いか?
この答えは簡単です。「努力を続ける」選手です。
それは、なぜか?
努力をする選手しか残っていないから、なのです。
いくら才能に恵まれていても、それ以上にすべての選手がその才能を凌駕する努力を怠らないからです。
仮にいくら努力しても誰よりも努力しても勝つことのできない選手がいたとしても対策し研究し努力を積み重ね、戦う相手を選べば、必ず勝つことができます。
それでも勝てないというのはもはや「運」の領域に入っていきます。
才能があるとすべての攻撃や防御が簡単に感じてしてしまい結果、練習に来なくなってしまいます。恐らく面白くないのでしょう。
15才〜25才ぐらいまでの遊びたい時期に耐え忍んで練習を怠っていないからこそ、次のリングに立っていられるのです。周囲は合コンだとかなんだとかと誘惑が多い時期に基礎を固めているから、そんな誘惑に打ち勝っているから、プロの格闘家になることができるのです。
努力して努力してさらに必要になってくるのが才能なのです。
最初から才能があったとしても、指導者に恵まれなかったり、周囲の誘惑に負けてしまったりした時点で、「努力している」選手には絶対にかないません。
とは言え私もコツコツ積み上げて行くのはとても苦手で、すぐに誘惑に負けてしまいます。誘惑に負けた時は素直にこれじゃいけないなと軽く落ち込みます。そこからまた、もう少しだけ努力しようと思い努力します。
しかし、人間誰しも誘惑に負けるし、楽な方に流されてしまいがちです。
それでいいと思います。それが人間なんです。
そこで、もうやめたとならずに一瞬だけ立ち止まり自分の弱さや脆さを素直に認める。そして、そこから少しだけ努力する。
これでいいのです。
負けない人間はいません。
そこに気がついてまた、戻って努力すればいいだけのことです。
やり抜く力という本があります。
この本は内側と外側から「やり抜く力」を伸ばす方法が科学的に書いてあります。
本当に強い人間だけが「やり抜く力」を持っているとは限らないと言うことに気付かされます。
提案は角度が大切
攻撃は前からの攻撃と横からの攻撃があります。
前からの攻撃はストレート、ジャブのパンチや前蹴りなどです。
一方、横からの攻撃というのはフックやミドルキックやローキックは正面からではなく横から打ちます。
前の攻撃は相手のガードの隙間に攻撃を入れるうようにしますが、横からの攻撃はガードを横から周り混むように打ちます。
横からの攻撃で一番大切なのが「角度」です。
真横に攻撃を回してしまうと腰が回転しなくなり大きく腕が回り込むようような攻撃になって威力は半減するしガードが空く時間が長くなるのでどうしても反撃を受けやすくなります。
横からの攻撃は基本一発目には出さないでコンビネーションからつなげていきます。
ジャブで相手を牽制して
ジャブ、ジャブ
↓
ストレート
↓
フック
↓
ミドルキック
のようにコンビネーションを出していきます。
なので、フックの時に大振りになってしまうとそこで次の攻撃に移れなくなり反撃されてしまいます。
ですのでフックを打つ時はやや斜め下に向かって拳を振り下ろします。
実際に立ってやってみてほしいんですけど真横にフックを入れると腰は意外とまわりません。腕が大振りになるだけです。これでは相手に懐に入られ攻撃を食らってしまいます。
しかし、斜め下にパンチを出すことで腰がコンパクトにしっかり回転します。すると次の動作にさっと移れるのでさらにコンビネーションに繋げることができます。
パンチでもキックでも腕の力では打ちません。マッチョな力持ちの人でも攻撃力がないと言われているのはパワーだけでは攻撃力はさほどありません。
攻撃はどれも腰の回転で攻撃します。
腕をブンブン振り回しても当たらない上に攻撃力はないのです。
しっかり腰を回転させて、その力が先端の拳にしっかり伝わることで威力のあるパンチやキックになるのです。
これは仕事でも同じことがいえます。
なにかお客さんに3案提案してどれかに選んで貰おうとするときには
1案目はお客さんのオーダーしたとおりのそのままの真正面のジャブやストレートのような前への攻撃の案
そして、2案目は横からの提案をします。1案目での視点ではなく違った視点からの案を提案します。
そして3案目は自分が考えたベストな案を提案します。
その時に2案目の攻撃は単純にバリエーション違いというのではなく
斜めからの視点を入れてそういう角度からの提案もあるのかというような角度を付けて提案すると刺さります。
するとバリエーションや考え方が違う3案から選ぶことができるので
お客さんとすれば選択肢だけが広がっているのではなくて、様々な角度の考え方から選ぶことができるので制約率はアップします。
ですので3案を提案する時は単純なバリエーション違いを出すのではなく考え方から変えた「角度」の付いた提案をすることをおすすめします。
倒されることで出来るようになることもある
ガードが下がっていると相手の攻撃を食らいます。だからどの選手も絶対にガードを下げないのが基本です。
しかしこのガードというものは、いくら注意していてもだんだん下がってきます。
それはなぜか?
一つは単純に「グローブが重い」からです。
16オンスのグローブは結構重たいです。それをはめて3分間、顔の前まで腕を上げ続けるとそれだけで腕がだるくなるほどです。
そして、パンチを出しているとその重さに加え衝撃もあり、だんだんクローブが重たく感じてガードが下がっていきます。
もう一つ、これが本当の理由ですが「攻撃され慣れていない」です。
いいパンチをいい角度で急所にもらうとフルパワーで殴らなくても、いとも簡単にKOしてしまいます。
意識ごと持って行かれて頭がクラクラして立てなくなります。
そのパンチをもらった経験があるかどうかでガードの固さは決まります。
はっきり言ってしまえば、攻撃をもらいたくないから絶対に下げなくなります。試合でガードが下がった瞬間にガードの空いた部分を狙われます。
そこでいい角度でいいスピードでもらってしまったら即KO負けになってしまうので絶対にガードを下げなくなります。
なので、マススパーリングや、やさしいスパーリングしかしたことのない練習生は全員ガードが下がっています。
強い選手や何度もいいパンチをもらった経験があると二度ともらいたくないのでしっかりガードをするか、相手のパンチが絶対当たらない距離にいます。
これは仕事においても同じで、
失敗を恐れてゆるい仕事しかしていないとどうしてもガードが甘くなります。
どんなにすごいと思っている人でも失敗しない人はいません。
格闘家も同じようにどんなに強い人でも倒されたことのない格闘家はいません。何度も倒されているからこそ、もう倒されたくないと思うからこそ、ガードが完璧になっていきます。
それとおなじでもう、失敗したくないと思うからこそ、細かい詰めまでしっかりとするようになります。
失敗しないとできないこともたくさんあります。
逃げるははじだがなぜ逃げない?
格闘技の選手は試合の時以外は何をしてるでしょうか?
答えは「トレーニング」です。
プロの選手になればそれが仕事になるので「トレーニング」をしています。
野球で言えば素振りや体力作りなど専門のトレーナーが付いてトレーニングするのと同様にフィジカルや技術をひたすら磨き続けています。
それは、雨が降っているからとか雪が降っていて寒いとかそんなことに関係なく毎日トレーニングを積んでいきます。
しかし、彼らも人間です。やりたくないとかしんどいとか体調がよくない時もあります。しかし、彼らはひたすらトレーニングを欠かしません。
それはなぜか?ある、選手に聞いてみました。
すると、休むとそれだけ「弱くなった」気がするそうです。
自分より強い選手より怠けたりサボってしまうとそれだけで、これまでの積み上げた努力が台無しになる気がするからトレーニングすると言っていました。
1日休もうが少し休み休みやってもそんなに大きく体は変わらないかもしれないけれどもメンタルに大きく影響するそうです。
自分が対戦相手以上トレーニングをしていればこそ、どんな相手が来ても勝てると感じることができるのだそうです。
逆にトレーニングの手を緩めたり「楽」をしようとした瞬間に、己に負けた気がして、辛いことから逃げた気がして、強い相手が対戦相手になった時に気持ちで負けてしまうのではないのでしょうか。
逆に言い換えればどんなに強い相手に挑む場合でも相手以上にトレーニングを積んだと思えれば、決してひるむことなく自信を持って倒しに行けるのです。
逃げたくなる時になぜ逃げないで挑んで行けるかは、そんな日々のトレーニングの積み増さねによって、自分に偽ることなく鍛え続けた結果、得ることのできる自信なのではないでしょうか?
これは仕事にも同じことが言えます。
仕事でも「ここまでやったんだ」という体験を積み重ねることによって得る自信と決して普段から手を抜かないことにより得ることができる自信があるから、逃げ出したくなるほどの強い案件にも果敢に挑み続けることができるのです。
「こんなもんでいいだろう」や「これぐらいでいいや」と自分で逃げの姿勢を見せてしまうと、決して強い敵に挑むことはできません。
誰にも言わず、雨の日も雪の日もひっそりとトレーニングを積んでいる選手のように、しっかり一つ一つの仕事をやっていきたいものです。