やる気の出し方
今日はやる気がでないなとか今日はダルいなと思う日があります。
そんな時にやる気を出すためには「まず、少しだけやってみる」と案外そこからエンジンがかかってやれるものです。
格闘技の場合にも通常のトレーニングに入る前にストレッチをしたりしますが、
以外と重要なのが練習に入る前のシャドウボクシングです。
ジムには鏡が貼ってあるので自分のフォームを見ながら軽くジャブやストレートを出していきます。
ポイントはリキまないことで「とりあえず、攻撃をだしてみる」ことです。
1R目はとりあえず攻撃を出して体が痛くないかとか体のどこかに異常がないかとか試しながらゆっくりフォームを出していきます。
2R目は体があったまって来たら相手の間や自分の空間を意識して距離を感じながらシャドウボクシングをしていきます。
3R目は仮想の敵を思い浮かびながら鏡を見ながらフォームをチェックしつつシャドウボクシングをしていきます。
この3Rをこなして行くとどんなにやる気が起きなくてもダルいなーと感じていても徐々にスイッチが入ってやる気がでてきます。
これは、仕事や勉強も同じでやる気がでないなーとかダルいなーと感じた時には
まずはほんの少しだけチカラを抜いてやってみる。
例えば、仕事であれば、自分の仕事の前にちょっとだけウォーミングアップ的に予定を立てて確認してみるとかまずはなにか一行タイピングしてみるとかはどうでしょう。
勉強であれば鉛筆をもってノートを開いて落書きでもいいから書いてみる
そんな感じでまず、本格的に入る前にルーチンを作ってしまい、
それをこなすことでやる気スイッチが入りやる気になります。
そもそもやる気というのは
脳の「淡蒼球」という部分が刺激されやる気が出るのでそこを刺激させなければなりません。
その「淡蒼球」こそ体を動かすことで刺激できるのです。
やり気がでなくてもとりあえずペンをとり実際に少し関係ないことでもやり始めると3分3Rぐらいですっかりやる気スイッチである「淡蒼球」が刺激されやる気になってしまいます。
詳しくはこちらに書いてあります。
その他のやる気の出し方も書いてあります。
1.体を動かす
2.笑顔をつくる
3.いつもと違うことをする
4.ご褒美を与える
5.なりきる
格闘技の世界もビジネスの世界でも勝てば勝つほど相手が強くなっていく
格闘技の世界はアマチュアの大会で結果を残し、プロになってから数々の試合に勝ち進み、新人戦などのタイトル戦を勝ち抜き、さらに日本チャンピオンに挑み、そこから世界で試合経験を重ねてようやくたどり着けるのが世界戦です。
つまり勝ち続けている限りはどんどん強い選手が出てくるのです。
チャンピオンになったらなったで今度はどんどん強い選手が挑んでくるのです。
本当に勝ち続ければ勝ち続ける度に敵が強くなっていきます。
これは、ビジネスの世界でも同じで優秀な人材は優秀な仕事をするので優秀な会社に入社することになります。そうすると周りの人間も超優秀でよっぽどのことがなければ結果を残すことは難しくなります。
難関の名門校を出て難関の大学を卒業し超優秀な集団が揃っている中からスタートしなければならず、そこから結果を出せるのはほんの一部の人間だけでしょう。
どうすれば結果を出せるか?
それは「運」ではないかと思います。
身も蓋もないけれどこれは本当にあります。本当に優秀な中から抜きん出るのは至難の技でもう「運」しかないんじゃないかと思うほどです。
格闘技の世界でもめちゃくちゃ強く才能に溢れ、練習も熱心でストイックにメニューをこなして、とんでもなく優秀な選手でも一瞬のタイミングで怪我をしたりします。格闘技なので怪我はつきものですが顔の骨を骨折してしまったり、手足の指を折ってしまったりして続行不可能になりTKO負けになってしまったりするのです。
あそこまで勝ちにこだわり徹底的な練習をしていても本当に「運がない」としか言えないような事故が起きることが度々あります。
逆もまた、然りでとっさに出したパンチが良い角度に入ってノックダウンKOを取ってしまうこともあります。でも、その「運」をもっていた選手の「運」なのでそれもまた、実力なのです。
果たして「運」がいいだけで世界チャンピオンになっているでしょうか?
答えは言うまでもなく「運」だけではありません。
世界を狙うような選手は「運」はもちろん観客や声援もパワーに変えてしまうようなメンタルの強さと決して手を抜かないで努力し続ける継続力も持ち合わせています。
努力して努力して工夫して工夫して才能があってやっと触れることができるのが「運」なんです。
そして、「運」が勝敗を左右してしまう厳しい世界が格闘技です。
そんな世界タイトルを真剣に狙っている男たちを見ていると自分の仕事も手を抜いてやっては絶対に「運」をつかむことが出来ないと思います。
自分の仕事で負けても、悔いがのこらないように全力で取り組むようにしています。
不利な相手とは真正面から向かってはいけない
先日、練習したことで手足の長い不利な相手の懐に入るにはどうすればいいか?とそれに伴ってカウンターを教えてもらいました。
相手の方がリーチが長い場合はいくら攻撃しようとしても届かないので相手を攻撃しようとするためには自分の攻撃が相手に届くまで近づかなければなりません。
当然、自分の腕の方が長かければ有利ですのでそのままジャブを出し続け、相手の間合いを潰していきます。そして相手が入って来ようとしたところでスッと後ろに下がり届かない安全圏に下がります。このようにして「自分は当たらないが相手には当たる距離」で戦えるので手足が長いのはとても有利です。
それではそんな嫌な相手、手足が長い選手の懐に入るためにどうすればいいか?
ポイントは
1.相手が攻撃したと同時に攻撃を出しながら中に入る
2.相手の攻撃をガードしつつ同時にカウンターを狙う
この2点です。
1.相手が攻撃したと同時に攻撃を出しながら中に入るのやり方は、相手のジャブに対して受けると同時に攻撃してくる相手の空いている場所を狙って打ちます。
ここを狙いす。
ガードしてから打つのではなくあくまでの自分の急所をガードしているので手のひらで受けるような感じで攻撃をキャッチするようにして威力を殺しつつ一気に詰めて対角線上にジャブを入れます。
※お互い右利きの場合のみです。サウスポーはまた、戦術が変わります。
タイミングがとても重要です。
2.相手の攻撃をガードしつつ同時にカウンターを狙うやり方は、相手が攻撃を出す前のタイミングで同時に攻撃をしかけるます。攻撃を出してから相手の空いてる場所を狙っては遅くてほぼ同時に相打ち覚悟で狙いに行きます。うまいカウンターは引いた時にも狙いますが基本は攻撃の出合い頭を狙います。
この2つのポイントに共通するのがやや横にずれながら懐に入るということです。
相手がまっすぐ打ってきたところを避けつつやや斜めから正面衝突を避けながら近づき攻撃します。
これを仕事に応用すると、なかなか入り込めない状況は相手の動きに合わせて斜めから入るということになります。
なかなか発注のかからないクライアントやクレーマーな迷惑なお客さんに対し、相手が動いたところで同時にこちらの攻撃を斜めから仕掛けましょう。
例えば、なにかお願い事をされたらその瞬間に別のアプローチも紹介する、お客さんのクレームに対し、その瞬間に別の提案をするなどが、カウンター狙いのアプローチになります。
真正面からぶつかっても負けてしまう相手にはカウンター狙いで斜めから近づきノックアウトを狙いましょう。正面からぶつかると逆にKOされてしまいますので戦術を変えてみることをオススメします。
クラヴマガ
先日、会社の同僚の女の子が六本木でバイクのバッテリーがあがってしまい立ち往生しているところを外国の方がとても丁寧に助けてくれてなんとかなったのそうです。
そこで「お礼をしたいので名刺か何かください」といったところ、その外国の方がクラヴマガのインストラクターだということがはじめてわかって携帯電話でクラブマガを調べたところそれはそれは物騒な格闘技だったらしく。その女の子からこんな格闘技があるの知ってました?といって教えてもらいました。
私は全然知らなくて早速調べたところイスラエル軍の護身術で米国政府機関にも正式に採用されている実践型の格闘技でした。
紹介ムービーを見ていると主に銃やナイフに対しての護身術のようで
本当に日本でこのようように銃火器を突きつけられることはほぼないだろうにと
思うのですがそんな格闘技のようです。
試合などあるのだろうかかと調べてみたら【巌流島】という格闘イベントで参戦しており
2016年3月25日(金)東京・TDCホールにてプロレスラー田村潔司と対戦し3-0の判定勝ち
2016年7月31日(日)東京・有明コロシアムにて螳螂拳の瀬戸信介と対戦して3-0で負けています。
試合内容まではわからないけどクラヴマガは超接近戦だと考えられます。
なのでグラップリング(寝技中心)相手の方がおそらく有利なのではないかと思います。
軍用格闘技と言えば有名なのはロシアのサンボです。
この格闘技もスポーツサンボとして競技化されていますがもともとはコマンドサンボ
として軍隊格闘術がスポーツ化したものです。
サンボは柔術とボクシングをミックスしたもので、それを軍用にブラッシュアップして現在にいたります。
両方の格闘技に共通しているのは共に軍用ですので一瞬で相手を死に至らしめる事ができる技に特化しているということです。
サンボVSクラヴマガの対決は非常に見応えがあり面白そうです。
諦めたらそこで終わり
格闘技で最も大切なことのひとつに「諦めない」ということがあります。
これは本当に大切で1Rの三分間をどう戦うかということもありますし、チャンピオンになることを諦めたらそこで全てが終わってしまう。ということもあります。
三分間全力で相打ちするのは本当にしんどくて最終ラウンドの最後の打ち合いではフラフラでも印象を残すためにも気持ちで負けないように見せるため全力を出して攻撃をしかけます。つまり勝つことを「諦めない」のです。
どんなにも辛くても、どんなに苦しくても最後の最後の一発まで全力を出し続け、最後の一発まで倒すことを「諦めない」。
選手は全員そんな気持でリングに上がって行きます。
長い選手生命の中で、リングに立てなくなるときもなあります。
例えば、怪我をしたりどこかを痛めてしまえばひたすらガマンをして基礎トレーニングをやり続けるしかありません。
これは仕事でも同じなのです。
なんでこんな事をしなければ行けないのか?と理不尽なことも起きたりします。
結果が納得の結果にならないこともあります。
そんな時、どうするか「諦めない」ことです。
自分の目標や、やりたいことがあるのなら「諦めない」こと。
私もデザイナーになりたての頃はこんな事するためにデザイナーになったわけじゃないのにと思いながら雑用をしていました。デザインをやりたいと毎日思っていました。
しかし、諦めませんでした。
いつか、もっと面白い仕事をしよう。
いつか、もっと世の中を面白くしよう。
ずっとずっと、諦めないで納得行かないことも面白くないことも乗り越えようとしてきました。「諦めない」気持ちがあればどんなに辛くてもどんなに苦しくても案外耐えれたりします。格闘技のトレーニングと同じです。
諦めていなければ、どんな状況下でも思い出したようにポロッと面白い案件や、やりがいのある案件が出てきたり、ごくごく稀にこれは手応えを感じた!と思えるような案件に出会うことができます。
その時にしっかり実力が出せるようにいつも手を抜かずに一生懸命、日々を過ごことが大切です。
こんなことがやりたいんじゃない!と「諦めて」ちがう道に逃げ込むのではなく、遠回りをしてでも「諦めなければ」どのような形になるのかは置いといて必ず結果は出てきます。
仕事で結果を出したいなら
1.最後まで全力で戦い手を抜かない
2.なりたい自分や目標を諦めない
この2点をしっかりまっとうすればきっと結果が出て周りに評価されることになるでしょう。
1つ1つをゆっくりとやることで、自分の欠点を知る
ゆっくりとしたスパーリングをマススパーリングといって「1〜5割り程度のチカラ」で行う練習があります。
マススパーリングを通じ上達するにはりしっかりと見ること。
もっと言ってしまえば目を鍛えるようにすれば良いのだと教わりました。
パンチもキックもフルスイングで出すのではなく肩の力を抜いてゆっくり色々なパターンを試すようにします。ジャブ、フック、ストレート、ミドルキック、前蹴り、膝蹴り、ローキック、ハイキックを全種類出して出し方やタイミングを確認しながら出していきます。
相手の攻撃に対してもしっかりガードを上げて硬いところでガードをできるようにしっかりガードしていきます。ゆっくり丁寧に攻撃や防御をして出るタイミング、間、軌道を確認しながらスパーリングを行うことで目が攻撃に慣れてきてしっかりガードやポイントを突いた攻撃が出せるようになります。
力任せやどうしても「当てよう」としたり「倒そう」としたスパーリングをやっていると肩に力が入ってパターン化して来ます。攻撃のやり方もガードのやり方もワンパターンになりがなのです。
自分でも予想できないような動きができるようにならないと1R3分も持たないであっという間に倒されます。攻撃をするにも防御するにもまずは見えていないと有効打になってしまうのでまずはしっかりと「目」を鍛えることが重要なのです。
「目を鍛える」ような意識でマススパーリングするようにすれば自然と上達も早くなります。
これを仕事に置き換えて見るとどうなるか?
普段、勢いをつけてやっていることをしっかり「見る」ようにして1つ1つを丁寧にやってみるということになります。例えばメール、電話の受け答え、来客や訪問など普段から体に染み付いているようなものこそ、たまにゆっくり丁寧にこなしてみることで自分のパターンにないことが出来たり、自分でも思いがけない発見があるかもしれません。
自分がワンパターンになっているかもと思う方は丁寧にゆっくりやりしっかりと「見て」
目を鍛えてください。
ミット撃ちはミットを打つのではなく奥の奥を狙う
ミット撃ちの練習は初心クラスでは必ず行う練習です。ジャブ、ストレート、ワンツー、ジャブ・フック、ワンツーフック、アッパーなどを3分1Rで2R行います。
一人がパンチミット
(こんなのです。)
を持って、もう一人がグローブをつけてパンチをミットに出していきます。
そこで、重要なのは、相手のもっているパンチミットを狙うのではなくその中の手を狙うように意識します。そうしないとパンチが手前で止まってしまい相手を倒せないパンチになってしまいます。しっかり相手を倒せるパンチにするためには相手のミットの奥の更に奥をめがけて出すようにすると威力が全然ちがいます。
ちゃんと芯まで届くパンチが打てるようになると気持ちがよくて。ストレス解消にはもってこいです。
そしてキックも同じで、キックミットではなくその奥の腕さらにその奥の骨を狙います。
これは、ビジネスでも同じことが言えます。
目の前のことだけを倒そうとするとどうしても腰の引けたイマイチな仕上がりになってしまいます。それよりも奥の奥を狙って仕事をするようになると格段に威力が増します。
例えば様々な企画立てるにしても目の前の担当者を倒すのではなくその後ろの部長や社長を倒すつもりで企画するし考える。
作品を作るのなら担当者が納得行くものではなくさらにその奥の視聴者やファンを倒すつもりで制作する。
売るにしてもサービスにしても目の前の相手だけ倒すのではなく、その奥の奥にいる人をも倒すように仕事をするだけで威力が段違いに違ってきます。
強い相手の倒し方
強い相手を倒す。
いつでも挑戦者がチャンピオンに挑むのだから、誰しも通らなければ行けない道です。
どちらの能力が上か?どちらが強か?を競い合うのが格闘技です。
プロの選手の練習をみていて強い相手の倒し方があるのだなと感心しました。
強い相手の倒し方とは、「攻略」と「ブラッシュアップ」です。
相手の選手がどのような攻撃パターンか相手の必勝パターンはどんな感じで何が得意で何が苦手か。
それをトレーナーとコーチは選手と一緒に何度も何度もVTRをみて分析し、弱点を見つけ出し、そこから勝ちのシナリオを描いていきます。
そして、そのパターンを重点的に何度も何度も繰り返します。そこからまた、VTRをみて動きのクセや
勝ちのシナリオのパターンを練り直し、何度も何度も練習します。
世界戦に出る資格があっても、そこまで対策して初めて戦いを挑むことができます。
当然チャンピオンの方も同じく対戦相手の分析と対策をしてきます。そこでどんな戦略をとるかで勝ち負けが違ってきます。
そして、大切なのは負けないという気持ち、勝つという気持ちが大きい方が勝利します。
能力に明らかな差があったり練習量に差があれば別ですがベストを尽くして最後は気持ちの勝負になります。
絶対に勝つと思っている選手が最後まで立つことができるのです。
強い相手の倒し方をまとめてみます。
1.対戦相手の事をよく知る、徹底的に調べる
2.相手の弱点や苦手なところを見つける
3.その弱点から勝ちのシナリオを描く
4.それをひたすら繰り返し練習しブラッシュアップを重ねる
5.そして気持ちで負けない、必ず勝つと信じる
このような手順になります。
特に2.3.4は繰り返し繰り返し練り直してはブラッシュアップしていきます。
そこまでして挑戦してくるということは逆の見方をすればチャンピオンになった瞬間から過去を分析され対策されるということです。そんな状況でチャンピオンで居続けるというのは本当に大変なことで、凄いことです。
レスリングの吉田沙保里選手は27大会連続優勝しオリンピックは4連覇には至らなかったものの準優勝するという成績は本当に本当にすごいのです。対策されまくっても尚、吉田選手のフィジカルとテクニックでことごとく対戦相手を倒してきたのです。まさに前人未到の大選手だと言えます。
この強い相手の倒し方は仕事にも使えます。
ライバルの競合社を倒したい!あの先輩を倒したい!あんなスゴイ音楽を超えたい!あんなすごい小説を書きたい!
どんな状況でも、あなたの中でチャンピオンがいるはずです。
そのチャンピオンの倒し方も同じです。
1.対戦相手の事をよく知る、徹底的に調べる
2.相手の弱点や苦手なところを見つける
3.その弱点から勝ちのシナリオを描く
4.それをひたすら繰り返し練習しブラッシュアップを重ねる
5.そして気持ちで負けない、必ず勝つと信じる
この手順で必ず倒せます。
そして最後に、最も大切なのは
チャンピオンを倒すまで挑戦し続けることです。
挑戦しなければ倒すことは一生できません。
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自分を客観的に見ると様々なことがわかる
先日、トレーニングをしていてマススパーの時に自分の携帯でマススパーリングの姿を撮影してもらいフォーム、ガードの位置、戦術がどう機能しているかをチェックしてみました。
まず、驚いたのが体格差です。
私は身長が184cmありトレーナーは170cm前後ぐらいです。
戦っている自分の目線ではそんなに身長差があるとは思っていませんでしたし、攻撃もの高さもそんなに違わないと思っていたのでそこまで身長差があるとは思っていませんでした。(ちゃんとストレートも顔に届くしハイキックも頭に届いていたので)しかし、客観的に自分のスパーリングをみてみたら頭1つ以上の身長差があり手足の長さも全然ちがいました。
その映像を見て思ったのは「なんでもっと積極的に前に出て距離を潰さないんだろう?」ということでしたが、やっている本人は前に出たくても牽制がきっちり効いているので前に出るとカウンターをもらいそうでなかなか前に出れないのです。客観的にみると絶対、当たらないからもっと詰めろ!って言いたくなるのですが、コーチがうまいんです。前に出れない。
あと、もう一つ思ったことは「ガードが低い!」です。
身長差があるのでやや斜め下から攻撃がありボディーも狙われがちなので、そもそものガードのポジションが低い位置に構えています。
これは、よくない。
ガードはしっかり急所をガードするからガードなんであって急所が空いているガードはガードじゃないです。なので頭や顎を狙われているのだと気づきました。(そして攻撃を受けがち)しっかりとガードを固めて隙きをなくすからこそプレッシャーになるのであってガードがゆるいから詰められるし、前に入られるのだなと思いました。
今後の課題としては
- 相手は絶対当たらない距離から自分は当てることができるのでもっと積極的に手を出して相手の間を潰すこと。その時はカウンターを必要以上に怖がらないこと
- ガードをしっかり上げて隙きを見せないこと急所をガードしてありそのポジションから攻撃を出すこと
この2点を徹底的に体に染み付くまで練習しようと思います。
これを仕事に置き換えると
プレゼンや会議や商談などを誰かにビデオを取ってもらって客観的に見てみると意外なことがわかります。
プレゼン時の声の大きさ、どこに視線を送っているか?
例えば、ずっとスライドや手元資料を見続けて、お客さんと顔を合わせていないなど、様々なことが解ってきます。
喋っているときの姿勢や表情など相手に隙きを与えるような事をしているかもしれません。
ビジネスで成功を収めたいなら、一度恥ずかしい気持ちを抑えて自分の姿をビデオに取って客観視してみることをおすすめします。
威力ある攻撃や提案をする方法
パーリングの時に普段のマススパーリング(1〜5割程度)ではなくヘッドギアをつけて試合と同様にやる場合があります。(選手に限りますが)
その時に威力のあるパンチやキックの打ち方とマススパーリングで当てるだけ(倒しに行かない)パンチでは打ち方が大きく違います。
マススパーリングでは力がある程度逃げていても全力ではないのでスパーリングの形にはなってしまいます。しかし、試合となれば相手を倒さなけれなならないので全力で打つ必要があります。
全力で3R打ち続けるのは無謀です。絶対にスタミナが切れてしまいます。
では、どうすればいいか?
正しい打ち方で当たる瞬間(インパクトする瞬間に力を入れます)
ここでのポイントは「正しい打ち方が出来ているかどうか」です。
パンチの正しい打ち方は
- 相手の中(自分の攻撃が入る)距離までしっかり距離を詰める
- 倒しに行くパンチの時に前足にブレーキを掛け踏ん張ります。
- 拳の一番硬いところで当たる瞬間に力を入れます。
一番硬いところの説明は以下に書いてあります。
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しっかりと前足でブレーキを効かせるから腕の先端まで力が伝わり鋭い突き刺すようなパンチになります。
その前足がブレていたり流れていたりするとパチンパチンと表面にしかあたらない、いわば芯にまで届かない攻撃になってしまいます。そうすると相手の選手は数ミリ、相手の攻撃の力を逃がすだけで自分の攻撃が表面をスベっていき、全く効きません。
この威力ある攻撃(芯を突く攻撃)を最も得意としているのが空手です。
ボクシングはどうしてもグローブをしているので威力をキレではなく圧にしてしまいがちです。
その点、空手は素手、素足で殴り合ったり蹴り合ったりが基本の競技で、武道と言われるスポーツより以前に発達した攻撃術です。
なので相手を一撃で仕留めるように特化され訓練されています。その一撃で倒す当て感こそ上記のパンチのポイントです。
その当て感を体得するにはひたすらわかるまで繰り返し繰り返し練習するしかありません。ちなみに、当て感が解っている人がパンチミットをもってもらうと他の一般の方とは全然違います。インパクトの瞬間にミットをもって来て当て感を出してくれるので、とても気持ちよくミット撃ちが出来て尚且つ当て感を感じるのでうまくなります。
これをビジネスに活かして見るとこうなります。
例えばプレゼンで案を出すとします。練習ならば何案も出してもいいですし、たくさん数をこなさなければ足腰が弱い提案になってしまうのでまずはたくさん繰り返し繰り返し案を出します。
そこから相手を倒しに行くプレゼンしに行くときには、3発に絞ります。さらに倒しに行く案を1案に絞っておきます。
こまでしたら極限までその3案を一旦足を止めて踏ん張って威力のあるあんいなるまで尖らせます。そこまで出来たらワン・ツー・スリーを意識してしっかりとしたインパクトある提案をします。
まとめます。
- たくさん可能性がある案をたくさん出す
- その中から3案に絞る
- しっかりと足を止めて踏ん張って3案を尖らせる
このようにありとあらゆる可能性から絞り込み、しっかりと足を止めて踏ん張って3案を尖らせることにより攻撃力は増します。
ひたすら数だけ出すのはマススパーをやっているのも同然で(1割〜5割の威力で)表面だけ叩いてるだけに過ぎずいくら案を出しても相手の心には刺さりません。しっかり足を止めて攻撃を磨くことで攻撃力が増し、相手の心を刺すことができます。